ニャーヌッタラ大長老の説法
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お布施について(第15回)

2017(平成29)年8月14日 午前7時30分
於 淨心庵精舎瞑想堂

皆さんの夏休みの10日間宿泊瞑想は4日目になりました。今朝も続けて「布施について」話します。昨日、面接の中で「布施について」の感想を話された人は多いです。

ある瞑想者の感想は、
「セヤードー、預流者になった後は、その預流者は 布施をしますか?聖者になった後は布施をしなくてもいいと、私は思っていますが、どうでしょうか?」

セヤードーは次のように答えました。
「このような質問は、あなただけではありません。他の瞑想者からも、同じような質問がありました。それでは、皆さんに解かるように、明日の朝の説法の時間に、そのことについて話します」

預流者であるビンビサーラ王のお布施

世間についての布施は、誰でもこの世界でやっています。ボランティア活動をしたり、食べ物や飲み物、募金などで、苦しんでいる生命へ物資を分け与えたりしています。

日本では、お中元、お歳暮、お年玉、母の日、父の日、老人の日、子供の日、結婚式などのお祝い、葬式などに、みなさんは布施をする機会があります。これも布施です。心を込めて布施をするとき、世間の善い結果を得ます。

布施とは昔々からの聖者の実践法なので誰でも布施するべきです。このことについて、お釈迦さまのご在世当時の話をします。

お釈迦さまはブッダに成られた後、比丘サンガと一緒に最初にラージャガハ町を訪れました。その時、近郊の椰子(やし)の森の中にある公園のスッパッティッタという菩提樹の下に、弟子である比丘たちと共に住んでおられました。

その様子を耳にしたビンビサーラ王は、家長たちと一緒に宮殿から出て、お釈迦さまと比丘サンガに礼拝するためにお訪ねしました。

そのときお釈迦さまは、聖なる四つの真理を説かれ、ビンビサーラ王とある人たちは、説法をお聴きして、その場で聖者である預流者になりました。

ヴェルヴァナ・ヴィハーラ(竹林精舎)仏教史上最初の精舎

ヴェルヴァナ・ヴィハーラ
(竹林精舎)
仏教史上最初の精舎

2011年1月4日、日本上座仏教修道会は、
「ビンビサーラ王が竹林精舎を、
お釈迦さまをはじめ比丘サンガに寄進された場所」へ行き参拝いたしました。
大長老の下会員19名は、
竹林精舎のお釈迦さまが沐浴された池の前で、
回向し、随喜いたしました。

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