ニャーヌッタラ大長老の説法
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お布施について(第25回)

2017(平成29)年8月18日 午前7時30分
於 淨心庵精舎瞑想堂

10日間宿泊瞑想会は今日で8日目になりました。あと2日間、間もなく終わります。瞑想者も、お世話する作務の功徳行者も、今日と明日、できるだけ頑張ってください。

1週間実践した三帰依の力、戒律の力、禅定の力、注意集中の力は高くなっていますから、今日、明日続けて頑張ったら、自分の心はどのようか、感受はどのようか、吸う・吐く、膨らむ・縮む、暑さ・寒さ、物質はどのようか、ナーマ(心)・ルーパ(物質)を理解する見清淨になります。できるだけ今日、明日頑張ってください。

セヤードーも元気、瞑想者も元気、お寺の皆さんと作務の人々も元気で頑張っています。

昨日8月17日は、セヤードーの誕生日でしたので、「誕生日の説法」を説きました。

今日は、毎日説いている「布施について」、最後の説法になります。

今回参加された瞑想者は、朝の説法で「布施の波羅蜜」について詳しく聴き、夜の説法では「食事について」の大切な説法を聴きましたので、幸福です。

瞑想実践しながらこのような「布施について」と「食事について」の説法を聴いたので、家に帰ってもこのまま繋がります。日常生活の中で役に立ちます。

今日は、「聖者たちの5つの布施のやり方」の4番目を続けて話します。

聖者の5つの布施のやり方

4.聖者は布施するとき、けち・慳(ものおしみ)・執着をしないで布施する

聖者の布施のやり方の4番目は、聖者は布施するとき、布施するものに、けち・慳・執着をしないで、善い意志をもって布施することです。

ある人は布施した後、布施したものに、けち・慳が現れて執着しています。それでも布施をしたその布施の結果は必ず得られます。

ただ、布施するとき執着して慳の心が続いているため、自分の財産について、この人はいつまでも布施したものに執着の心を持ったままです。自分の財産について、けち・慳が強いです。自分はお金もあるし、財産もあるし、生活もできる。でも自分のお金、財産に、けち・慳・執着がいっぱい。過去の布施の結果で、お金がある生活を送ることができますが、自分の物にとても執着が多いので、日常生活も大変です。布施したい心も生じない。

だから聖者たちは何か布施をするとき、「布施します」と判断した後は、その布施の物について執着しない、慳しない。心込めて善い意志をもって布施しました。布施した後も何も執着しない。けちの心も慳も全然出ない。これは聖者たちの布施のやり方です。

このように皆さんも布施する前に、自分のできる布施を判断して、布施中も布施した後も、執着しないで、心込めて、慳の心も消して布施をしてください。

(次号へ続く)

三宝と大導師の徳と恩を念じて、日本・淨心庵「シーマー(戒壇)・仏塔建立」の完成を祈念してお布施されるお弟子様

三宝と大導師の徳と恩を念じて、
日本・淨心庵「シーマー(戒壇)・仏塔建立」の
完成を祈念してお布施されるお弟子様

2020年3月22日、ミャンマー国へ一時帰国された、三宝の偉大なる大恩師バッダンタ・ウ・ニャーヌッタラ大長老(写真左)の徳と恩を念じて、お弟子様であられる博士バッダンタ・ウ・コーヴィダ長老(写真右)は、淨心庵「シーマー(戒壇)・仏塔建立」の完成を祈念して、吉祥なるシェーダゴンパゴダの金彩仏塔画を鄭重に捧げられました。

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