仏教旗について
2012(平成24)年4月27日〜5月26日
於 淨心庵精舎
平成24年4月27日(金)から5月6日(日)、淨心庵精舎にてゴールデンウィーク宿泊瞑想会が無事終わりました。今回のゴールディンウィーク宿泊瞑想会から、はじめてこの10日間の間に、淨心庵精舎の周り全体に仏教旗を立てました。淨心庵瞑想堂の正面には、常に仏教旗が旗柱に掲げてあります。
これからは瞑想会の期間や行事、儀式を行うときにも、淨心庵精舎の周り全体に仏教旗を掲げて参ります。この仏教旗には特別な深い意味があります。
お釈迦さまがお覚りになられてから4週目、宝石の精舎で7日間、「戒律」「禅定」「智慧」について省察されました。智慧についてはアビダンマ(論)を省察されました。アビダンマ(論)を完全に省察されたとき、一切智慧の力が完全に広がり、パラマッタダンマ(究極の真理・真実)がお釈迦さまの前にすべて明らかになったのでした。その時、お釈迦さまの心と身体が完全に淨らかになり、喜びに溢れ、お釈迦さまの身体からチャッバンナランシ(六色の光)が輝き出ました。(当会通信誌ブッダの歴史“宝石の精舎で7日間”)
その六色とは、青・黄・赤・白・茜、そして、これらの五色が一つになり光り輝いた色、これら六つの色のことです。この六色には、それぞれの意味があります。
- 青…
- お釈迦さまの髪から放たれる光の色。
- 黄…
- お釈迦さまの身体から放たれる光の色。
- 赤…
- お釈迦さまの血液から放たれる光の色。
- 白…
- お釈迦さまの骨と歯から放たれる光の色。
- 茜…
- お釈迦さまの手のひら、かかと、唇から放たれる光の色。
- 光…
- これらの五色が一つになり光り輝いた色。
このように仏教旗の深い意味をわかって、お釈迦さまの慈悲の力、智慧の力からでる六色の光と、徳と恩を念じるとき、健やかであり危険がなく心安らかに幸せになりますと、ニャーヌッタラ長老から教えをいただいております。
この六色の仏教旗が淨心庵精舎にはためき、お釈迦さまの偉大な慈悲と智慧のエネルギーが、2556年を経た今でも変わらずに伝わって参ります。身も心も引き締められる思いでございます。
今年のゴールディンウィーク宿泊瞑想会はちょうど終了日前日5月5日(土)にウェーサーカの満月となり、ニャーヌッタラ長老の導きの下、瞑想者、功徳行者、見学者共々、お釈迦さまの誕生・成道・涅槃をこの特別な日にお祝いすることができ一同喜びの心が溢れました。この尊い三宝と師の限りない徳と恩に心から深く感謝し、尊敬礼拝申上げる次第でございます。
サードゥ サードゥ サードゥ
代表:吉田