ニャーヌッタラ大長老の説法
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三宝の旅は幸せ

2015(平成27)年6月7日
於 淨心庵精舎瞑想堂

皆さんは、積むべき功徳を積むために、ある人は日帰りで、ある人は1泊2日、ある人は2泊3日と、自分の時間を作って、淨心庵精舎へ来ました。これは「三宝についての旅」です。

一般的な人も仕事が休みの日には、ある人は日帰りで、ある人は1泊2日、ある人は2泊3日と、山の景色・海の景色などを見るために旅行をします。
山を登って見る景色、海に行って見る景色などを望むと、嬉しくて新鮮になると思います。これは、世界の旅です。世界の旅は、仕事が休みの日にすることができます。

三宝の旅は、三宝についての功徳がわからないとできません。
皆さんは、三宝、比丘サンガ、お寺の作務を功徳とわかっているので、淨心庵精舎に来ました。

これは三宝についての旅なので、世界の旅とは違います。
三宝についての功徳がわからない人は、三宝の旅はできません。
三宝の旅は、三宝を信じる力で、礼拝する功徳を積むことができます。

ブッダの9徳を唱えて、仏隨念ができます。
ダンマの6徳を唱えて、法隨念ができます。
サンガの9徳を唱えて、僧隨念ができます。

皆さんの唱える法(礼拝文)を聴く、セヤードーの説かれた法を聴くことによって、皆さんに喜びが生じます。

お釈迦さまの弟子・比丘サンガを見ることは、世界の俳優、女優を見ることとは違います。比丘サンガを一目でも見たら、力が違います。比丘サンガを見たら幸せです。比丘サンガの法を聴いたら、もっと幸せです。お釈迦さまの説法を聴くのは、高い功徳です。布施もできるので嬉しいです。
三宝を礼拝し、三帰依、五戒、八戒を守って、慈悲の瞑想、ヴィパッサナー瞑想を実践するのは素晴らしい。

作務については、お寺の外も内も掃除したら、めでたい。お寺とは、ブッダ・ダンマ・サンガの三宝が存在している場所なので、その三宝の影の下はとても静かです。

お寺に来て、お寺の庭の中に花を植えて、木の枝や草などを片付けて、庭を掃除する。このような作務の功徳を、三宝の徳と恩を念じて心を込めて、三宝に供養して行ってください。その時も三宝を念じて心を込めてやっているので幸せです。その味、その喜びがわかったら心淨らかになります。

自分の人生が善くなるためには、功徳を積むのが幸せです。このことを理解して、できるだけ日帰りや何泊か三宝の旅に出て、三宝の心を育てて、功徳を積んでください。

三宝の旅は、帰る日にお寺で自分の積んだすべての功徳を回向することもできるので、さらに幸せになります。
普通の旅では回向できない。山を見て、景色を見て少し元気になるだけです。だから世界の旅と三宝の旅を理解してください。

このように、自分の人生において、功徳を得て幸せになるために、ときどき、三宝の旅もしてください。セヤードーの今日の10分間説法は、以上です。

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