ニャーヌッタラ大長老の説法
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お釈迦さまの教えに関係がある土地・建物の布施-2

2013(平成25)年12月15日
於 浄心庵精舎

生きものにとっての住む土地・建物

人間だけではなく生きとし生けるものにとって、住む土地は大事です。住む建物も必要です。どんな生きものでも、動物でも、人間でも、神様でも住む土地は大事です。

動物の世界を見てください。動物にとって住む土地、作った巣は大事なものです。ある動物には巣がありません。自分が作った巣を他の生きものに破壊され、困って、あちこち逃げて、大変苦しんでいる動物もたくさんいます。このように動物になっても住むところは大事なことです。皆さんのように人間に生まれたらもっと、住む土地・建物は必要です。ある人は住む土地もなく、ある人は住む家がなく困っています。またある人は、この住む土地・住む家を得るために様々な仕事を頑張っています。今皆さんは住む土地・建物に困らないで、ふさわしい土地・建物で暮らすことができるのは、自分の善いカルマの結果です。このことを自分自身ではっきりわかってください。普通なこと当たり前のことではありません。深く考えてください。

神様の世界を考えてみましょう。神様の住む建物はパーリでは

Vimāna

天宮といいます。神々の住む建物もカルマによって違いがあります。過去のカルマが善い神様は立派な天宮に生まれます。功徳のエネルギーが弱い神様はあまり立派ではない天宮に生まれます。このように動物に生まれても、人間に生まれても、神様に生まれても住む場所は大事なことだとはっきりわかってください。

今世も来世も、自分の土地・自分の住む建物に困らないように、できるだけ

Buddha sāsanika bhūmi

お釈迦さまの教えに関係がある三宝の土地

Buddha sāsanika vihāra

お釈迦さまの教えに関係があるお釈迦さまをはじめとして
比丘サンガが住む建物、お寺、精舎

これらの土地・建物を自分にできるところから布施してください。このような人は、住む土地・建物に困らないようになります。

今回、上座仏教修道会の皆さんは、淨心庵精舎の敷地の近隣に新しい土地・建物を布施しました。今回布施した新しい土地・建物だけではありません。新宿本部、浄心庵精舎、シーマー(戒壇)、お客様が住む建物、駐車場など、上座仏教修道会はお釈迦さまの教えが伝わるために、ブッダ・ダンマ・サンガの三宝をはじめとして比丘サンガを目指して布施したので、このように完璧になりました。今の状態は、比丘サンガも、瞑想者も、作務の人々も、楽に住んで盛んに活動できるようになっています。皆さんはこのように布施をして功徳を積んで応援しました。セヤードーは法を皆さんに法施をして応えました。とても善いです。

このように布施したら、今世も来世も住むための土地にも、住むために建物にも困らないようになります。

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