お釈迦さまの聖髪がミャンマー国に奉納された由来Ⅱ-6
2023(令和5)年7月3日
於 淨心庵戒壇
ビンビサーラ王の帰依と
竹林精舎の布施
お釈迦さまは仙人からアリヤになった千人の比丘たちと共に、マガダ(Magadha)国の首都ラージャガハ(Rājagaha)町に向かわれ、そこでビンビサーラ(Bimbisāra)王やバラモン、国民たちの前で、三帰依と共に「四つの聖なる真理」をご説法されました。ビンビサーラ王をはじめ、多くの人々が預流者となり、また、三帰依をして在家信者になりました。翌日、王様はお釈迦さまをはじめとするアリヤ比丘サンガたちにお食事のご供養をして、世界の中ではじめての精舎となる、ヴェルヴァナ ヴィハーラ(Veḷuvana vihāra、竹林精舎)をお布施しました。
二人の遊行者(ウパティッサとコーリタ)が
お釈迦さまの両腕の弟子となる
お釈迦さまはその後、布施を受けた竹林精舎に、千人以上の比丘サンガと共に住んでおられました。その比丘の中には、最初の五人の比丘の一人である、アッサジ阿羅漢比丘もおられました。真理を探し求めていたウパティッサ(Upatissa)という遊行者は、アッサジ阿羅漢比丘が一人托鉢している淨らかな姿を見て、食事を終えられた後に近づき、四つの聖なる真理の教えを聴いて預流者になりました。その教えを、幼友達のコーリタ(Kolita)遊行者に唱えて教えました。
そしてコーリタ遊行者も、預流者の聖者になりました。二人は、二百五十人の遊行者たちと共に、お釈迦さまの住んでおられる竹林精舎に向かいました。
お釈迦さまはウパティッサとコーリタと二百五十人の遊行者たちが向かって来るのを見て、「比丘たちよ、今ここに来るウパティッサとコーリタの二人はやがて私の右腕と左腕になるもので、必ず私の両腕となるであろう」と仰いました。
お釈迦さまの前に礼拝して出家をお願いしたウパティッサとコーリタの二人と二百五十人の遊行者は、お釈迦さまに「エータ ビッカヴォー(Etha bhikkhavo)、来たれ比丘たちよ」と呼ばれて、エーヒビック(聖比丘)となりました。
その後、お釈迦さまが相応しい説法をされたとき、ウパティッサとコーリタの二人を残して他の二百五十人の比丘は阿羅漢になりました。ウパティッサはサーリプッタ(Sāriputta、舎利弗)であり、コーリタはモッガラーナ(Moggallāna、目連)なのです。
この二人は、お釈迦さまの第一の弟子となる、波羅蜜の智慧が高貴である特別の比丘で、それぞれ後にお釈迦さまから特別の説法を受けた時に、偉大な阿羅漢聖者となりました。
(続く)

仏教史上最初の精舎
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