第11期 特別瞑想会に参加された方々の感想 2022(令和4)年
2022年10月1日(土)から11月30日(水)までの2ヶ月間、淨心庵精舎において、バッダンタ ニャーヌッタラ大長老による第11期特別瞑想会が開催されました。今期は屋上に仏舎利が奉納されたシェーダゴンパゴダ形仏塔と法隆寺形五重塔が完成したばかりの新淨心庵戒壇の瞑想堂を常時使用しました。期間中は、コロナ感染症の感染防止対策につとめることで、無事に終了することができました。
来庵者は、瞑想者、功徳行者、ミャンマー人や日本人他参拝者、合わせてのべ182名でした。
期間中、10月と11月の満月のウポサタの日の儀式には、大長老による「安居明けの満月の日の実践法」と「沙門果経を説かれた満月の日」の特別なご説法を賜る得難い機会をいただき、毎朝の礼拝時には「朝のご説法」、そして毎日のそれぞれの面接時には「対機説法」を賜わりました。
大長老による懇切丁寧な尊いお導きにより、参加された方々は、八正道、戒・定・慧を真摯に実践することができ、喜びと共に充実した時間を過ごされました。
退庵日にはそれぞれが、大長老より祝福を賜わり、大長老のお導きの下、淨心庵精舎で積んだすべての功徳を回向して随喜され、大きな功徳を法のお土産としてお帰りになりました。
今年も特別瞑想会の機会を与えてくださった大長老に心より感謝申し上げ、日頃から特別瞑想会を支えてくださる会員の皆さま、関係者の皆さまに心より御礼申し上げます。この特別瞑想会で積まれた大きな功徳に随喜申し上げます。
Sādhu Sādhu Sādhu
参加者の方々からの感想文を一部ご紹介いたします。
T.M.(75)兵庫県
- 瞑想期間:
- 2022年10月1日~11月30日
今迄は10日間宿泊瞑想会に参加しましたが、今回は浄心庵宿泊瞑想会が開催される期間全日程で参加申し込みをし、受け付けて頂きました。
過去、2016年11月~2020年2月の間、ミャンマーのマハーシー瞑想センター(MC)及びチャンミー瞑想センター(MC)に1度行けば3か月間或いは6か月間の修行を繰返しながら、都合2年半
位の瞑想修行をして居りましたが、2020年3月からはコロナ禍、クーデター等でミャンマーには行け無くて、どうしたものか思案をして居りました。
そして、過去にマハーシーMCで上座仏教修道会にニャーヌッタラ・セヤードーと言うミャンマーでも有名なマハーシー系のセヤードーが日本で指導をして居られることを聞いたのを思い出し
て参加させて頂く様になり、今回はミャンマーに行って居た時と同様に長期間の宿泊瞑想を志望しました。
今回の長期宿泊瞑想会に於いて特筆すべき点は
1、 セヤードーと日本語でインターヴューが出来た事
2、 瞑想だけで無く朝に説法も聴けるし、毎日インターヴューが有る事
3、 兎に角、少人数で瞑想するのに殆ど邪魔が入らない事
4、 周りの環境が良い事
以上の4点はミャンマーの瞑想センターに行っても体験できない事でした。
本当にヴィパッサナー瞑想の会得を望むなら浄心庵でニャーヌッタラ・セヤードーに指導して頂くのが最善の方法だと確信しました。
今回は、ヴィパッサナー修行だけに限らずテーラワーダ仏教に於けるヴィパッサナー修行、日常生活におけるテーラワーダ仏教と言った広い意味での勉強にもなりました。
私も75歳になりましたがテーラワーダ仏教、お釈迦様の教えが人生に於いてこれ程までに大切で絶対に知らない儘で今世を終わる事が出来ない事を痛切に感じました。
瞑想修行の後半のセヤードーのインターヴューの後では、
「本当にセヤードーに巡り会えて良かった。会えて居なければ後僅かな人生も、そして来世はどうなる事か・・・? 本当に有難う御座います。」
と、何度も何度も感謝をし、安堵の胸を撫で下ろしました。
“知らぬが仏”と言う諺が有りますが、ニャーヌッタラ・セヤードーの指導の下「お釈迦様の教え」を知らぬが仏とは、自分の死を考える時・・・、来世を考えると・・・怖くて言えません。
まだまだ、書き足りない事はヤマほど有りますが、兎に角 今回の修行は大きな功徳に恵まれました。そして、ニャーヌッタラ・セヤードーには感謝してもし切れません。
瞑想期間中は代表、比丘の方々、お寺の方々、作務奉仕の方々には直接的に、間接的にサポートして頂き有難う御座いました。感謝を致します。
中村洋子(66)埼玉県
- 瞑想期間:
- 2022年10月2日~7日(瞑想者)
2022年10月7日~10日(功徳行者)
セヤードー、吉田代表、お寺の皆様、関係のある皆さま瞑想会を支えて下さってありがとうございます。
比丘サンガの安居の期間中に、たくさんの功徳を積んで、関係のある皆様に回向ができるように、毎年この時期に特別瞑想会に参加できるように心がけています。
秋に行われるこの瞑想会はとても気候がよく、屋外での歩く瞑想、立つ瞑想は自然の環境の中で安楽に行うことができます。
もう一つの善い点は、2か月の間に自分の都合に合わせて期間を決めて瞑想会に参加できることです。私の誕生日の頃は例年参加者が少数です。今回は2名でした。淨心庵瞑想堂での瞑想もエネルギーがありとても善いですが、今年はシーマーの建物の屋上に念願の仏塔と五重塔が安置されました。シーマーの建物の中はとても静かで淨らかなエネルギーがあります。期間中は特別にシーマーの屋上の仏塔の前(建物内)に坐って、約1時間坐る瞑想もできました。
セヤードーの対機説法はいつも素晴らしいです。10年以上瞑想会に参加しておりますが、今回も特別な法の宝を授かりました。宝の輝きがなくならないように実践していこうと思います。
ありがとうございました。
ブッダ サーサナン チラン ティッタトゥ. サードゥ サードゥ サードゥ サードゥ
鈴木公郎(79)神奈川県
- 瞑想期間:
- 2022年10月8日~10月13日
1年ぶりの瞑想会、80才一歩手前になると1年々々の衰えを感じます。セヤードーにはお変りなく、今回も懇切なご指導を頂き感謝です。
シーマー、仏塔も完成し、そこでのはじめての雨安居明け儀式にも参加できました。また9日夜の二十四縁の説法、これまでアビダルマの最後で最も難解といわれるこの部分は過去に何回か理解しようと挑戦しましたが、その本質のところが理解できずにいました。
今回セヤードーが二十四縁の中核の思想を因縁Hetu pacccayoで説法されるのを聞いて、割目の思いでした。現代の人類が到達した量子論、相対性理論などはこの二十四縁で説かれた存在の関係性で説かれていると思いますが、セヤードーにはこの難解な思想を因縁という二十四縁の最初の、そして最重要な縁で見事に我々にも判るように示してくださいました。
いつもセヤードーの説法にはミャンマー語が入るので最近は少々敬遠気味でしたが、今回はthīna怠けも出ず、2時間超を集中できました。
仏塔も完成し、ミャンマーの方々が多数来られて、参拝しているのを見て、セヤードーが来日されて26年、淨心庵、修道会も変化をとげながら、ここに到ったという思いです。
この歳からすると、あと何回淨心庵瞑想会に参加できるかわかりませんが、折をみて是非セヤードーの御指導を受けたいと思います。
小笠原ルイン(61)神奈川県
- 瞑想期間:
- 2022年10月14日~10月23日
日本茨城県淨心庵精舎に瞑想する機会をいただきまして、とても嬉しく、皆さんに感謝いたします。三宝の作務、瞑想者の作務についてお世話をしてくださった、代表吉田郁子様はじめとして、作務の人々に感謝いたします。
セヤードー大長老は、ヴィパッサナー瞑想の方法について、根本的な実践法をはじめとして、座る・立つ・歩く、トイレへ行くまでの実践について一つ一つ詳しく教えてくださいました。
生きている限り今世だけではなく、涅槃へ至るまで、お釈迦さまが教えられた実践法を、お経と実践を組み合わせながら、きちんと詳しく教えていただきました。
おかげさまで輪廻解脱までのヴィパッサナーの実践法を体験することができ、とても幸運に思っております。
そして、朝ご飯、昼ご飯、泊まる部屋、何不自由なく完全に便利になるように準備してくださった皆さん、瞑想者の身体が健康になるために助けてくださった皆さん、関係者のみなさんに感謝しています。
このように10日間瞑想実践することができるために、私を許し応援した家族、会社にも感謝して、慈悲を送って回向しました。
できれば2回目、10日間瞑想もやりたいので、このような機会が得られますようにと、お祈りいたします。ミャンマー瞑想者、小笠原ルイン
N.M.(70)大阪府
- 瞑想期間:
- 2022年10月22日~11月12日
いつもそうですが、瞑想修業が始まって帰る時になるとアッという間に終わってしまったなあ、と思います。今迄は10日間 今回は3週間、合計21日間だったのですが、やはりアッという間
でした。
毎朝のセヤードー様の説法_輪廻を短かくするにはどうしたらよいかとか、ヴィパッサナー瞑想者の3つの真理とか、帰ってからメモしたものを読み返すのも楽しみの一つです。
瞑想修行なので、期間中は苦しい事がいっぱいです。ほどんと自分との闘いで、山あり、谷ありの21日間でした。21日間を終えて感じる事は、人間に生まれてよかった、テーラワーダ仏教に出会えてよかった、瞑想修業が出来てよかったという事です。セヤードー様がいつもおっしゃっられている三帰依と戒律を守る事、ヴィパッサナー瞑想実践による智慧を得ましょう。この3点を毎日続けていこうと思います。
Z.K.(82)神奈川県
- 瞑想期間:
- 2022年10月25日~10月31日
1週間しか宿泊瞑想に参加しなかった。数日すれば鎮かに坐れるようになり。また、その数日後に歩く瞑想でも心が鎮まるようになった。ただし、休息時間を取りながらとなった。
自分にとっては、10日間は負担が重くて、気力・体力を費すのでこの期間で好ましいのかもしれない。
影山幸雄(62)埼玉県
- 瞑想期間:
- 2022年11月19日~11月20日
二日間だけですが久しぶりに瞑想者として参加、戒壇、仏塔、五重の塔の静かなエネルギーに包まれて集中的にウィパッサナー瞑想に専念することが出来ました。
現れては消える心と身体の現象を丁寧に集中して観察しました。幸い三階の通路で仏塔をすぐ傍に仰ぎながら歩行瞑想することも出来ました。身体がとても軽く感じられ、心も透明になり、日常生活の中での瞑想では味わえない質の高い瞑想となりました。セヤードーから適切なアドバイスもいただき、充実した時間を過ごすことができました。作務で瞑想会を支えてくださった修道会の皆様に感謝いたします。
熊谷寿子(64)千葉県
- 瞑想期間:
- 2022年11月19日~11月23日
ゴールデンウイーク瞑想会で10日間の瞑想をさせていただき、続いて今回4泊5日での実践でした。
セヤードーには、とても丁寧に細かく指導していただき、とても中身の濃い5日となり、感謝してもしきれない位です。
毎回淨心庵は、掃除も行き届き、宿泊の部屋からは、仏塔が見え、新月のウポサタにはライトアップされた仏塔と提灯がとてもきれいで、部屋の中からでも、瞑想するのに最高でした。
セヤードーをはじめ、吉田代表、淨心庵の皆様、ありがとうございました。
N.H.(58)東京都
- 瞑想期間:
- 2022年11月23日~11月27日
5日間お世話になりました。
瞑想者として参加させて頂きました。
日常生活ではまとまった瞑想時間をとることもなく、仕事・家庭中心のせわしない毎日を送っていますが、ここ淨心庵では静穏な環境の中でたっぷりと自分の心と身体に対面する時間が与えられています。
セヤードーは、瞑想者である私が真っすぐに八正道を歩んでいけるように、慈悲の御心で丁寧に教えてくださいます。またセヤードーはくり返しくり返し実践することの大切さを仰います。
これからも一日5分でも10分でも実践を続けていきたいと思います。
皆様どうもありがとうございました。
M. N.(83)東京都
- 瞑想期間:
- 2022年11月24日~11月27日
ともかく淨心庵にこられて幸せでした。
今迄命を落とそうとしたこともありながら83才を迎えられたこと、今ご縁のある方に感謝したい気持ちが強ようございましたので細やかでも気持を表せたことが嬉しいです。
与えられたお部屋からの眺めはうっとりして瞑想はどうでしょう!
朝の智慧の説法、心にひびきました。
十二縁起の最初のアビッチャー無明も前受けていなくて今勉強するとズンズン解る感じがしてもっと学びたい気持が起きて、もう少し元気でいさせて下さいと願いました。仏塔を観ながら。
困ったこと・・・・セヤードーがあんまり83才を強調するので年がごまかせなくなりましたネ。
淨心庵の仏様に久し振りご挨拶、写真とは違うなんとも云えないホッとするものがありました。
シーマー(戒壇堂)、暖房の電気料が大変気にかかり節電の方法を考えたいですネ。
匿名 東京都
- 瞑想期間:
- 2022年11月26日~11月28日
二泊でしたが、静かな時間を過ごさせていただき、感謝いたします。
ありがとうございました。
3Fの仏塔の脇での一時間は、とても優しい 優しい楽を受けました。
座っても、立っていても優しいとは慈しみのあふれるという感じです。
早朝のシーマーは、また異った静けさに忘我の一時(ひととき)でした。
ほんとうに特別な場所と思います。
ありがとうございました。
- お名前とご年齢は、本人の了解を得て、掲載させていただいております。