安居明けに明かりを灯して供養する伝統

2016年1月6日(水)

淨心庵精舎では毎年、大長老より教えていただいた安居明けのテーラワーダ仏教国の伝統を大切にして、三十三天から降りて来られたお釈迦さまを敬慕して、敷地内に提灯を灯しております。

2015年は、上座仏教修道会発足25周年、大長老が日本でちょうど20安居を迎える年、バーワナーハウス(瞑想者食堂・台所)の20周年に土地・建物を開くお祝い儀式を行った年、という3つの特別な出来事が重なりました。そこで大長老とご相談申し上げ、これらの記念すべき年に淨心庵精舎敷地内全域に特別に灯りを灯して三宝にご供養することに致しました。

淨心庵精舎に相応しい提灯を求めて2015年9月から地元のお店等を周って探しておりましたが見つからず、インターネットで調べて、やっとのことで屋外用防水タイプの提灯を見つけることができました。提灯を灯すためには、提灯コード、電球、それに伴う備品などをそろえ、それらを取り付けるために人手も必要となりました。

2015年10月21日(水)に来庵された会員有志の方々に相談し協力を得て、11月1日(日)に淨心庵精舎で行われる「安居明けの儀式」に向けて、提灯を灯すための計画が立てられました。

まず精舎全域を囲む提灯コードの長さを測り、提灯の数、電球、提灯の付属品、必要な物などをあげ、90灯の提灯をはじめそれぞれ注文をするという流れになりました。

提灯も予定通り届けられ、儀式の前日2015年10月31日(土)には、淨心庵精舎敷地内全域に、提灯が灯されました。1灯、1灯心を込めて取り付けられ、夜には90灯の提灯が精舎を荘厳することとなりました。

そして2015年11月1日(日)「安居明けの儀式」当日、朝の説法において大長老により、「灯りを布施する原因とその結果について」の大変嬉しいご説法を賜わりました。灯りの布施の結果について、自分の眼の物質・肉眼が善くなり、さらに智慧の眼も善くなります・・・という大長老の尊いご説法を直接耳にされた参加者は大変喜び、灯りの布施の心が生じました。

pasādā cakkhu

物質・肉眼

ñāṇa cakkhu

智慧の目

続いて、2015年11月22日(日)のバーワナーハウス(瞑想者食堂・台所)の土地・建物を開くお祝い儀式の際も提灯を灯すことにいたしましたが、新しい建物の周りに灯す提灯が足りないため、加えて30灯の提灯を荘厳するという計画が立てられました。会員有志により早速そのためのご供養の申出がございました。
儀式の前夜には、すでに灯っている90灯の提灯と合わせ、120灯の提灯が淨心庵精舎全域に淨らかに荘厳されることになりました。

このように三宝と大長老をはじめ、会員有志の皆さま関係者の皆さまのおかげで、上座仏教修道会25周年、ニャーヌッタラ大長老が日本で20安居を迎えられた記念すべき年に、お釈迦さまと三宝の師である大長老を敬慕して、淨心庵敷地内全域に、特別に灯りを灯して三宝にご供養することができました。三宝とニャーヌッタラ大長老をはじめ、皆々様に心から深く感謝申し上げます。

皆さまの功徳によって、お健やかでお幸せでありますように。健康な眼と智慧の眼が顕れますように。

サードゥ サードゥ サードゥ

会員有志の方より、灯りのお布施についてご報告をいただきましたので、掲載させていただきます。

灯りのお布施ご報告

代表 吉田

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